都市の洗練と無骨な素材感が絶妙に融合した「ニューヨークスタイル」は、近年の注文住宅で注目を集めている人気のデザイン手法です。ブルックリンのロフトやマンハッタンの高層ビル群を思わせる空間は、インテリアにこだわる人々の感性を刺激し、住まいにアートや仕事、趣味を溶け込ませる自由な暮らしを叶えてくれます。
本記事では、ニューヨークスタイルの基本的な魅力から、外観・内観・各エリアごとの具体的な取り入れ方、さらには施工事例まで詳しくご紹介します。自分らしい都市型ライフを実現したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
ニューヨークスタイルとは、マンハッタンの高層ビルとソーホーやブルックリンのキャストアイアン建築に代表される“都会的インダストリアル”を住宅に落とし込んだデザイン手法です。
注文住宅でニューヨークスタイルを取り入れることで、ライフスタイルに応じた柔軟な空間設計が可能になります。ただし、ゾーニングの自由度は個別の設計条件や日本の建築規制にも影響されるため、ワークスペースやギャラリー兼用のリビングといった空間を実現するには、設計段階での十分な検討が必要です。
19世紀後半のソーホー地区には鋳鉄(キャストアイアン)を用いたファサードが建ち並び、20世紀後半には製造業衰退で空いた工場・倉庫がアーティストの住居兼アトリエ“ロフト”として再生されました。
違法居住が社会問題化した1970年代、ニューヨーク市はロフト法を制定し、居住と創作活動の両立を公認。こうして誕生した自由な空間構成や素材感が、今日のニューヨークスタイルの礎となりました。
ニューヨークスタイルの大きな特徴は、都会的な洗練とインダストリアルな無骨さの融合にあります。外観ではレンガ調の仕上げやブラックフレームの窓が多用され、シンプルながら存在感のある印象を与えます。室内は広がりを重視したオープンな間取りが多く、梁や配管をあえて見せることでラフな雰囲気を演出します。
キッチンやバスルームには白いタイルやメタル素材が使われ、モノトーンをベースに木材や真ちゅうといった温かみのある素材を組み合わせるのも一般的です。さらに、壁面にアートを飾ったり、パターン貼りの床材を取り入れることで、シンプルな中にも個性と上質さを感じさせる空間が完成します。
ニューヨークスタイルの注文住宅において、外観デザインは街並みの印象を大きく左右します。もっとも代表的なのはレンガ積みを想起させる仕上げで、実際のレンガを積むだけでなく、薄レンガやレンガ調サイディングを使ってコストを抑えつつ質感を再現する方法も一般的です。
水平ラインを意識したモールディングやコーニスを加えると、タウンハウスのような重厚感が演出できます。窓は縦に並ぶ格子窓や黒フレームのスチールサッシが相性良く、外観全体を引き締める効果があります。
ガレージのシャッターやバルコニー手すりをアイアン調に仕上げると、ブルックリンの倉庫を思わせる無骨な雰囲気が高まり、都会的でありながら個性を感じさせるファサードを実現できます。
ニューヨークスタイルの内観では、まず“開放感”が重視されます。大きなワンルームのように空間をまとめつつ、用途に応じて緩やかに分節するのが特徴です。例えばスチールフレーム入りのガラス間仕切りを設けると、視線の抜けを保ちながら音や用途を区切ることが可能です。
梁や柱など構造材をあえて見せ、ダークグレーやブラックで塗装するとインダストリアルな印象に。壁はホワイトのドライウォールで仕上げると、レンガや木の質感がより際立ちます。
また、天井を走るダクトや配管を隠さず見せることもニューヨークスタイルの醍醐味です。照明はダクトレールにスポットライトを配置し、アートやレンガ壁を照らすことでギャラリーのような雰囲気を演出できます。
キッチンではニューヨーク地下鉄を連想させるサブウェイタイルが定番です。白タイルに濃い目地を組み合わせると立体感が生まれ、空間にリズムが生まれます。カウンタートップはステンレスやクォーツストーンを使うとモダンに、バーチ材のブッチャーブロックを合わせると温かみがプラスされます。
収納は扉付きキャビネットで隠すよりも、オープンシェルフやステンレスラックで“見せる収納”を取り入れるのがポイントです。さらに、インダストリアルなペンダントライトをカウンター上に低く吊るすと、まるでニューヨークのカフェやレストランにいるような雰囲気が完成します。ダイニングと一体化させることで、家族やゲストとの時間をより楽しめるキッチンとなります。
ニューヨークスタイルのバスルームは、ホテルライクでスタイリッシュな印象を与えることが多いです。壁にはサブウェイタイルを貼り、床はモルタル調や六角形タイルを選ぶと都会的な雰囲気になります。置き型のバスタブやガラスで仕切ったシャワーブースを設置すれば、ラグジュアリーな演出が可能です。
水栓やシャワーヘッドには真ちゅうやブラック塗装のものを選ぶと、よりインダストリアルなテイストが強調されます。さらに、ミラーのフレームをアイアン調にするなど、細部にこだわることで“NYホテルのバスルーム”を自宅に再現できます。
限られた空間でデザイン性を発揮できるのがトイレです。全面にサブウェイタイルを貼ると清潔感が高まり、腰壁までタイル・上部を塗装仕上げにするとクラシックなバランスが取れます。黒いアイアン調のペーパーホルダーや、シンプルながら存在感のあるペンダントライトを組み合わせると、小さな空間に都会的なアクセントを加えられます。
ニューヨークのカフェを思わせるようなスタイルは、訪れる人に印象を与えるポイントになります。
玄関は家の第一印象を決める重要な空間です。ニューヨークスタイルでは、六角形(ヘキサゴン)タイルを床に敷き、クラシカルな腰壁やモールディングを取り入れるとエントランスに重厚感が生まれます。
ブラックで塗装したドアや、ガラス部分にトランザムウィンドウを入れると、まるでニューヨークの歴史ある建物に足を踏み入れるような雰囲気を演出できます。照明は裸電球やシンプルなインダストリアルデザインを選ぶと、素材感のコントラストが際立ちます。
リビングはニューヨークスタイルをもっとも強く感じられる場所です。吹き抜けや大きな窓から自然光を取り込み、レンガ壁や無垢フローリングがその光を柔らかく拡散します。スケルトン階段にアイアン手すりを使えば、縦方向への広がりが強調されます。
壁一面をアートや写真で飾り、スポットライトを当てると、夜にはギャラリーのような空間に変化します。オープンキッチンとつなげることで、友人を招いたパーティーや家族の団らんにぴったりの“NYらしい社交空間”が完成します。
寝室は落ち着いたカラーを基調に仕上げると、都会的な安らぎが得られます。チャコールグレーやダークブルーで壁をペイントし、床はヘリンボーンやパーケットなど表情のある木材を選ぶとホテルライクな雰囲気になります。間接照明を梁や壁際に仕込めば、夜には柔らかな光で包まれるリラックス空間に。
さらにネオン管やモダンアートを取り入れると、遊び心あるニューヨークらしい寝室が演出できます。
洗面室やランドリールームは実用性が求められる場所ですが、デザインを工夫すればニューヨークスタイルを表現できます。壁はサブウェイタイル、床はヘキサゴンタイルを選ぶと清潔感とデザイン性が両立します。洗面ミラーはアイアンフレーム、照明はインダストリアルなブラケットライトにすれば統一感が出ます。
エクステリアでは、屋上テラスやファイヤーエスケープ風のバルコニーを取り入れることで都会的な外観を強調できます。外構はコンクリート舗装にドライガーデンを組み合わせ、夜はライティングで陰影を演出すると、シティリゾートのような雰囲気を楽しめます。

西海岸サーファーズスタイルの外観に、内部はブルックリンの無骨さを掛け合わせた3LDK。吹き抜けを貫くアイアン階段とガレージ直結の土間がライフスタイルの核で、LDKは採光計画と濃色アクセントでメリハリを演出。2階ホールをワークスペースとして使うなど、ニューヨークスタイル注文住宅ならではのフレキシブルな間取りが光ります。

外壁はショーブリックにモールを多用し、都市型タウンハウスを思わせるファサード。無垢フロアとドライウォールで内装を統一し、家具までトータルコーディネート。長期優良住宅仕様で性能面も高めつつ、インテリアは本場研修で得たディテールを忠実に再現した完成度が魅力です。

3階建て二世帯住宅を角地いっぱいにレイアウトし、曲線外壁とライムストーンでモダンとクラシックを融合。1.5層吹き抜けのリビングに3連ピクチャーウィンドウを設け、天然大理石や無垢フロア、モザイク石で素材感を重ねています。都市型高級住宅にニューヨークのモダンエッセンスを注入した好例です。

ブラック×ホワイトを軸に、サブウェイタイルやヘリンボーン床を随所に配置。アイアンフレームで室内をガラス仕切りし、吹き抜けで上下階を一体化。玄関ヘキサゴンタイルやブラックの造作洗面台など、細部までNYらしさを追求した43坪の二階建て住宅です。
参考坪単価
35.0万円~60.0万円/坪
(2022年12月確認時点)
引用元:SUUMO公式HP:デザインハウス・エフ https://suumo.jp/chumon/koumuten/rn_dhf/
参考坪単価
29.0万円~60.0万円/坪
(2022年12月確認時点)
引用元:SUUMO公式HP:パステルパレット https://suumo.jp/chumon/koumuten/rn_501353/
参考坪単価
65.0万円~85.0万円/坪
(2022年12月確認時点)
引用元:SUUMO公式HP:ピーススタイル https://suumo.jp/chumon/koumuten/rn_piecestyle/
■選定条件
Googleで「アメリカンスタイル住宅 埼玉」で検索(2022年10月3日検索時点)し、10ページ目までに表示された会社のうち「アメリカンスタイルのプランがある」特徴的な「規格住宅メーカー」「セミオーダーメーカー」「フルオーダーメーカー」をそれぞれ選出。
デザインハウスエフ…輸入建材使用し、カスタマイズできる内装オプションが最多のセミオーダーメーカーとして選出。
パステルパレット…建物本体価格が最安値のプランがある規格住宅メーカーとして選出。
ピーススタイル…店舗などの住宅以外の施工実績が豊富なフルオーダーメーカーとして選出。
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